2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21890046
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
徳永 暁憲 東京大学, 医学研究科, 助教 (70549451)
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Keywords | 神経発生 / 神経回路綱 / 再生医療 / エレクトロポーレーション / 発生工学 |
Research Abstract |
神経発生過程において、異なる性質の神経細胞がどの様な遺伝子制御により産み出されるのか?また個々のニューロンがどの様な分子メカニズムによって神経回路網を形成するのか?その詳細は不明である。本研究では局在化シグナルを付加したGFPトレーサーを用いて発生期大脳皮質の神経回路網の可視化を行い、その回路網形成に関わる分子機構の解明を目的に研究を行った。(1)In vitroにおいて、ES細胞から胚様体(Embryoid body)を形成させ、その後BF1,Tbr2陽性の大脳皮質型ニューロンへと効率良く分化誘導する実験系を用いた。またRetrovirus vector (self-inactivating)やTransposon vectorを用いる事でES細胞から分化誘導した神経細胞まで持続的に外来遺伝子を発現する実験系を確立した。次に神経分化や回路網形成過程に関わる候補因子を共導入し、ES細胞からの神経分化誘導効率を指標に解析した。(2)生体を用いた解析には子宮内電気穿孔法(IUE:In Utero Electroporation法)を用い、胎生期大脳皮質(胎生期13.5日胚)の前駆細胞集団へGFPトレーサーの遺伝子導入を行った。(2)候補因子の一つとしてPTBのコンディショナルノックアウトマウス(cKOマウス)を作製し、その結果PTBが脳室周囲に存在する未分化細胞(神経幹細胞)の極性や移動に関わる轍見出した。(3)ピストン脱メチル化酵素Fbxl10のノックアウトマウスが外脳症を呈する事を明らかとじた。(4)その他の候補因子に関して、遺伝子背景(genetic background)が均一となるC57BL6由来ES細胞を用いた遺伝子改変マウスの作成を行っている。
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Research Products
(6 results)