2009 Fiscal Year Annual Research Report
一酸化窒素によるタンパク修飾のパーキンソン病における役割の検討
Project/Area Number |
21890086
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
小澤 健太郎 Kanazawa University, 医学系, 助教 (80507393)
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Keywords | パーキンソン病 / 神経細胞死 / 翻訳後タンパク質修飾 |
Research Abstract |
一酸化窒素(NO)によるタンパク質修飾がパーキンソン病の発症に関連している可能性を検討するため、既に報告されているParkinの修飾されているシステインを同定する。まずSH-SY5Y細胞に家族性パーキンソン病関連遺伝子Parkinを一過性に強制発現させ、その細胞からFLAGタグを用いてParkinを粗精製した。そのサンプルをビオチン置換法によりNOにより修飾されたシステインのチオール基をビオチンに置換した後、ビオチン化されたタンパク質ををストレプトアビジンを使って精製した。そのタンパク質サンプルをMALDI-TOF(ABI 4800 plusを使用)にて解析し、修飾されているシステインの同定を試みた。しかし残念ながらサンプルが少なすぎて、ペプチド断片を検出する事は出来なかった。そのため神経型一酸化窒素合成酵素(nNOS)を強制発現させているHEK293細胞にParkinを強制発現させた細胞株を作成し、同様の実験を行ったがこれもしステンの同定には至っていない。今後はスケールアップなどにより、サンプル量を増やして解析を続ける予定である。 一方で既にParkinの基質として報告されている分子に関して、NOによる修飾を受けているか検討したところ、2つの基質に関して修飾を認めた。これらに関しても上述した方法を改良してシステインの同定を行う予定である。そのためnNOSを強制発現させているHEK細胞にこの基質を強制発現させる細胞株を樹立して、発現を確認したところである。
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