2009 Fiscal Year Annual Research Report
要支援高齢者において一日の照度が睡眠・活動・心身の健康に及ぼす影響
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21890090
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
市森 明恵 Kanazawa University, 保健学系, 助教 (80507369)
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Keywords | 照度 / 要支援高齢者 / 睡眠 / 活動量 / 抑うつ |
Research Abstract |
本年度は,要支援高齢者における一日の照度と睡眠,活動量,心身の健康への影響について、特に冬季における照度と睡眠,活動量,心身の健康についての調査に取り組んだ。 まず、照度の測定方法の確立を図るため、照度や照明に関する研究を専門とする他大学の研究者へ研究の相談を行い照度の測定方法を検討した。さらに照度と睡眠に関する学会に参加して最新の研究の動向等の調査を行った。平成21年10月に金沢大学医学倫理委員会に研究計画書を提出し審査を経て平成21年11月に承認を得た(受付番号:保227)。その後,照度測定機器を用いて大学内における照度の予備調査および高齢者4名の自宅における予備調査を行い,測定方法を確立した。また,睡眠,活動量,心身の健康についての調査方法を確立するため,高齢者4名に対し予備調査を行い,調査方法を確立した。平成22年1月~平成22年3月までを本調査期間とし,要支援高齢者26名に対して3日間の照度測定と24時間の睡眠測定,24時間の活動量測定を依頼し,心身の健康についての聞き取り調査を行った。 これまで,自宅に住む要支援高齢者がどのような照度の中で生活しているのか調査した研究は無く,また照度と睡眠や活動量,心身の健康との関連を調査した研究も無い。よって本研究によりこれらを初めて明らかにすることができるという点で意義のあるものである。 来年度は今回の冬季調査の解析,分析を進め,照度と睡眠,活動量,心身の健康との関連を明らかにするとともに,夏季に今回と同じ対象者に対して同じ調査を行い,冬季と比較することで,季節による照度や健康状態の変化を明らかにしていく予定である。
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