2010 Fiscal Year Annual Research Report
在宅認知症高齢者に対するテレビ電話を用いたコミュニケーションに関する研究
Project/Area Number |
21890105
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
保利 美也子 名古屋大学, 医学部, 助教 (70547562)
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Keywords | 痴呆 / 看護学 / 医療・福祉 |
Research Abstract |
本研究の目的は、安価な既存のInformation Communication technology (ICT)を用いることが、在宅認知症高齢者とその介護者にどのような影響を与えるのかを明らかにするものであり、大きく二つの柱でその計画を立案した。 一つ目はテレビ電話を用いた介入が在宅認知症高齢者とその家族介護者に与える影響を明らかにすることであり、もうひとつは既存のICTツールを活用している在宅認知症高齢者の介護者が、ICTツールを用いていない介護者と比較して、その介護ストレス軽減に影響を及ぼしているのかを明らかにすることである。 テレビ電話による介入では、介入群家族の睡眠時間が、介入直前に比して有意に改善されていることが明らかになった(2011年学会発表予定)。 もうひとつの、既存のICTツールを用いている介護者の比較という点では、ブログ開設の有無に注目し、39名のブログを開設している介護者にアンケート調査を行い、質的分析を行ったところ、ブログ開設により(1)ソーシャルサポート、(2)対処機制、(3)出来事の知覚、という三つのカテゴリに分類される対処を行っていることが明らかになった。 何れの研究成果においても、ICTの活用が在宅認知症高齢者の介護者のストレス軽減効果において有効性が伺えるものであり、今後ますます在宅介護者数が増加すると考えられる本邦において、本研究は安価なICTツールの活用により、効率的なケアを推進していくことの可能性が示され、意義があるといえる。
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Research Products
(2 results)