2009 Fiscal Year Annual Research Report
日本人中年男性における赤血球膜脂肪酸組成と潜在性動脈硬化症に関する疫学研究
Project/Area Number |
21890108
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
門田 文 Shiga University of Medical Science, 医学部, 特任講師 (60546068)
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Keywords | 脂質代謝 / 潜在性動脈 / 循環器疫学 |
Research Abstract |
我々は平成13年度から平成16年度に基盤研究(A)(研究代表上島弘嗣)において40歳代の日本人男性地域住民300人を対象として潜在性動脈硬化症の疫学調査を行った。これは滋賀医科大学、米国ハワイ大学およびピッツバーグ大学が共同で行うERAJUMP研究の一部である。そして平成20年度より先の調査参加者を対象に潜在性動脈硬化症進展度を明らかにするための追跡調査ERAJUMP2を行っており平成22年度内に追跡調査を終了する予定である。本申請課題ではこの追跡調査ERAJUMP2の参加者を対象にして、赤血球膜脂肪酸組成と潜在性動脈硬化症の関連を明らかにする。H21年度は平成20年度より開始した動脈硬化度追跡調査ERAJUMP2を継続し合計240症例の調査を終了した。また、採取、凍結・保存した検体の一部、約100検体(第1便)を赤血球膜脂肪酸組成測定用に米国に輸送した。H22年度は前年度に引き続き凍結・保存した検体を更に約100検体(第2便)を米国に輸送する。凍結検体(合計200検体)からの赤血球膜脂肪酸組成測定結果に、ERAJUMP2で収集した潜在性動脈硬化度や血圧、身体計測、一般血液化学検査結果を統合し、本申請課題で用いる解析用データセットを確定し、解析を開始する。本年度は、米国の共同研究施設での検体測定、打ち合わせや成果発表のため訪米する予定である。
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