2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21890162
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
高橋 拡史 広島大学, 病院, 歯科診療医 (30551048)
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Keywords | 慢性疼痛 / 星状膠細胞 / 小膠細胞 |
Research Abstract |
本研究では、顎顔面領域における神経因性関連疼痛の実験的発症モデルを新たに考案、作製し、モデルの妥当性を検証するとともに、本モデルを用いて神経因性疼痛の発生メカニズムの解明を行う。実験動物として雄SDラット(250-300g)を用いた。 1.カルボノキシレン投与後の疼痛逃避行動テスト、神経膠細胞発現の検討 実験群ラットに対して閾値が最も低くなる時に、ギャップ結合の非特異的ブロッカーである、カルボノキシレンを髄腔内投与し疼痛逃避行動テストを行い、カルボノキシレンの鎮痛作用を検討した。疼痛逃避行動テスト後、カルボノキシレンの神経膠細胞の活性化に与える影響も検討した。 2.アンチセンスオリゴヌクレオチド投与後の疼痛逃避行動テスト、神経膠細胞発現の検討 実験群ラットに対して閾値が最も低くなる時に、各コネクシン特異的アンチセンスオリゴヌクレオチドを髄腔内投与し疼痛逃避行動テストを行い、アンチセンスオリゴヌクレオチドの鎮痛作用を検討した。疼痛逃避行動テスト後、アンチセンスオリゴヌクレオチドの神経膠細胞の活性化に与える影響も検討した。 3.本研究の成果をIADRで発表し、国際誌であるEuropean Journal of Painに投稿し、掲載された。 神経因性疼痛にはIL-1bが関係していることが明らかとなった。IL-1bは三叉神経脊髄路核と三叉神経節に発現していることを免疫染色で確認している。今後もIL-1b発現細胞を観察し、神経因性疼痛発現とIL-1bの関連性を調べる予定である。
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Research Products
(2 results)