2009 Fiscal Year Annual Research Report
神経可塑性メカニズムの解明~抗うつ薬の創薬を目指して~
Project/Area Number |
21890167
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
山形 弘隆 Yamaguchi University, 医学部附属病院, 医員 (10549934)
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Keywords | 神経可塑性 / うつ病 |
Research Abstract |
神経分化誘導物質であるレチノイ酸存在下で低血清培養すると、神経由来細胞であるNeuro2Aは神経突起を伸ばすことが知られている。Neuro2AにGFPを発現させ、レチノイン酸で分化を誘導させ、蛍光顕微鏡でランダムに写真を撮り、樹状突起の長さを画像解析ソフトで測定・定量した。定量の方法にはSholl plot法を用いた。レチノイン酸刺激で神経突起伸長が定量できることが確認でき、定量法を確立することが出来た。次に、siRNAを用いてBubR1を特異的に減少させ、低血清で培養した。Neuro2Aはレチノイン酸などの神経分化誘導物質無しで突起を伸展させた。GFPとsiRNAを同時に細胞内に導入し、突起伸展後に蛍光顕微鏡で樹状突起の長さを測定・定量したところ、神経突起伸長が著明に亢進していることが明らかとなった。外在性にBubR1を高発現させた状態で、Neuro2Aの突起伸展を観察するため、BubR1のサブクローニングを行った。また、キナーゼ活性部位のDeietion Mutantをはじめ、BubR1の複数ミュータントを作成した。しかし、これらのタンパク発現をウェスタンブロットで確認したところ、発現が十分確認できなかったため、Flagタグを付けたBubR1も同時に作成した。その他、Morpholino oligoを用いて、siRNAとは異なる手法でBubR1のノックダウンを行った。神経突起伸展に伴ってBubR1が切断される可能性を考え、レチノイン酸やバルプロ酸刺激後にBubR1のウェスタンブロットを行ったが、BubR1切断フラグメントは検出できなかった。
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Research Products
(1 results)