2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21890169
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
藤田 直子 Yamaguchi University, 大学院・医学系研究科, 助手 (40549945)
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Keywords | 温罨法 / リラクゼーション / 自律神経系 |
Research Abstract |
クリティカルケア領域では、リラクゼーション目的で温罨法を施行するが、治療上の安静の指示や患者の苦痛の訴え、マンパワーの不足などにより準備に時間がかかり、多人数を要してしまうことがある。患者への負担が少なく看護師1人でも実施可能で簡便な方法として頸部温罨法に注目した。頸部温罨法の効果についての研究はほとんどなく、明らかにされていない。先行研究でリラクゼーション効果が報告されている腰背部温罨法、足浴法と頸部温罨法を比較し、相違を見出すこととした。本研究では頸部温罨法がリラクゼーション効果の指標となる自律神経系、脳代謝・脳血流、深部温・皮膚表面温、唾液アミラーゼの分泌、主観的反応に及ぼす影響について検証を行った。今回は、予備実験として、健常者な20歳代女性20名を対象に行った。その結果、1.頸部温罨法は腰背部温罨法、足浴と異なり、深部温が介入終了後から上昇を認めた。2.頸部温罨法群は腰背部温罨法、足浴と同様、唾液アミラーゼが実験終了時に低下を認めた。3.頸部温罨法は腰背部温罨法、足浴と同様に心理的反応で快適感が上昇した。 以上の結果より、深部温、唾液アミラーゼ以外での生理学的指標に頸部温罨法が与える影響は明らかにできなかった。しかし、心理学的指標においては腰背部温罨法、足浴と同様に快適感を得られることが明らかになった。これらのことから、看護技術として定着している腰背部温罨法、足浴と同様に、簡便な方法で実施できる頸部温罨法は主観的な快適感を得られ、リラクゼーションをもたらす技術であることが示唆された。
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