2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21890169
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
藤田 直子 山口大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (40549945)
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Keywords | 頸部温罨法 / リラクゼーション / 唾液アミラーゼ / 自律神経 / 主観的評価 / クリティカルケア |
Research Abstract |
クリティカルケア領では、リラクゼーション目的で温罨法を施行するが、治療上の安静の指示や患者の苦痛の訴え、マンパワーの不足などにより準備に時間がかかり、多人数を要してしまうことがある。患者への負担が少なく看護師1人でも実施可能で簡便な方法として頸部温器法に注目した。健常人を対象とした昨年度の実績結果より、本年度は頸部温器法と足浴について、比較し相違を見出すこととした。本研究では頸部温罨法がリラクゼーション効果の指標となる自律神経系、深部温・皮膚表面温、唾液アミラーゼの分泌、主観的反応に及ぼす影響について検証を行った。今回は、集中治療室で治療を受ける術後患者6名を対象に行った。その結果、1.頸部温罨法は、足浴と異なり、唾液アミラーゼが実験終了後に低下を認めた。2.頸部温罨法は足浴と同様に心理的反応で快適感が上昇した。3.頸部温罨法群は足浴と異なり、主観的反応で疹痛の軽減を認めた。今回、唾液アミラーゼ以外での生理学的指標に頸部温罨法が与える影響は明らかにできなかった。しかし、心理学的指標においては足浴と同様に頸部温罨法は快適感を得られた。また、足浴に比べて、頸部温器法は疼痛の軽減がされる可能性があった。これらのことから、ストレスフルなクリティカルケア領域の看護技術として、簡便な方法で実施できる頸部温罨法は主観的な快適感を得られ、疼痛を軽減させ、安楽をもたらす看護介入の一手段となる可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)