2009 Fiscal Year Annual Research Report
感染時の制御性T細胞誘導に関わる新規サイトカインネットワークの解明とその治療応用
Project/Area Number |
21890190
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
中谷 真子 Saga University, 医学部, 助教 (60538552)
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Keywords | 制御性T細胞 / サイトカイン / リューシュマニア感染 / TGF-β |
Research Abstract |
原虫感染時におけるTreg細胞の誘導および機能を解明し、新規サイトカインであるIL-27およびIL-35を介したTreg細胞をとりまくサイトカインネットワークについて明らかにする。そこで、IL-27サブユニットp28欠損マウス、およびIL-27とIL-35に共通のサブユニットであるEBI-3欠損マウスにL.major感染を行い、それぞれのマウスにおける感染に対する抵抗性の違いについて検討した。その結果、EBI3欠損マウスは野生型と同様の病態を示したのに対し、p28欠損マウスでは感染病態の増悪化が認められた。また、L.major感染4週目において、野生型およびEBI3欠損マウスは感染による腫脹が終息したのに対し、p28欠損マウスは8週目まで腫脹が亢進したことから、p28サブユニットが感染の病態形成に深く関与していることが示された。また、感染後期においてIL-27のp28サブユニットが感染の病態形成に強く影響することが示唆された。IL-27受容体欠損マウスでは、L.major感染に対する抵抗性が減弱することは既に報告している。しかし、2種類のIL-27サブユニット欠損マウスにおける本実験から、IL-27を構成するサブユニットがそれぞれ異なる生体防御を誘導することが明らかとなった。
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Research Products
(5 results)