2009 Fiscal Year Annual Research Report
テーラーメイド医療への展開を視野に入れたマウス癌性腹膜炎モデルの開発
Project/Area Number |
21890191
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
金高 賢悟 Nagasaki University, 大学病院, 助教 (10549570)
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Keywords | 癌性腹膜炎 / 胃癌 / 動物モデル |
Research Abstract |
「研究の目的」 胃癌の腹膜播種の機序を理解するには、適切な動物モデルが必要と考えられる。そのため、我々は実際に手術にて切除された臨床検体より採取された臨床的癌細胞を用いて、これを免疫不全マウス腹腔内へと移植するマウス癌性腹膜炎モデル作成を行う予定である。このマウスモデルは臨床状態に近い癌性腹膜炎モデルとなる可能性があり、実際の症例の臨床経過および病理組織学的な所見との比較によって発症機序の解明に役立つ可能性ある。 「研究実施計画」 当初の予定では、今年度中に移植実験を開始する予定であったが、これまでの報告では、ヒト臨床癌細胞を用いた実験での生着率の低さが問題とされている。そのため、まず臨床検体ではなく、癌細胞株を用いたマウス腹膜炎モデル作成によって、手技の確立と安定化を図るべく、その準備を進めている。 一方で、癌性腹膜炎の発症機序に深く関わっていると思われる分子の検索として、"癌幹細胞理論"にて着目されつつある細胞膜蛋白CD44による免疫染色実験を行った。現在結果を解析中であるが、CD44分子は胃漿膜浸潤部に強く染色される傾向を認めている。 今後は、癌細胞株を用いた癌性腹膜炎モデルの手技の確立と、平行した臨床検体での実験を行う予定である。
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