2009 Fiscal Year Annual Research Report
ジルコニアインプラントシステムを実現するための生体活性化表面改質法の開発
Project/Area Number |
21890202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
山下 大輔 Kagoshima University, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (80550053)
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Keywords | ジルコニア / 表面改質 / インプラント / 骨芽細胞 / アパタイト |
Research Abstract |
近年、様々なインプラントが開発され,形状・表面性状の特色あるインプラントが注目を浴び、臨床応用に用いられている,ジルコニアは優れた化学的安定性を有し,高強度セラミックスとしてインプラントのアバットメント,歯科修復材料として頻用され,次世代のインプラント体の材料としても注目を浴びてきている.ジルコニアへの新規表面改質技術の開発により生体適合性高強度セラミックス複合体インプラントを開発する.今年度は生体適合性高強度セラミックス複合体を作製,ジルコニアの生体適合性評価を行った.1)ジルコニア表面ヘガラスコーティング技術を用いてハイドロキシアパタイト(HA)相を生成し,生体適合性高強度セラミックス複合体を作製した.まず,ジルコニア表面に,特殊ガラスを塗布・焼成した後,HA含有率を変えたガラス混合物を塗布し積層させ各層焼成した.最表層はほぼ100%HAが露出した生体活性を有する表面を設けた。HAはガラス層により強固に保持され、しかもHA粒子が均一に分散し無数の空孔を有するセラミックス複合体を作製した.2)ジルコニア表面の細胞適合性の確認をジルコニアおよび純チタン板上でマウス骨芽細胞様細胞(MC3T3-E1)を用いて培養することにより生体適合性評価を行った.ジルコニア,純チタン板上で細胞が付着,増殖,分化および石灰化していることが確認できた.試料材料間に有意差は認められなかった。すなわち、ジルコニアは純チタンと同程度の生体適合性を有していると考えられた.
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Research Products
(6 results)