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2009 Fiscal Year Annual Research Report

自家軟骨細胞を用いた気管再生技術の開発

Research Project

Project/Area Number 21890206
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)

Research InstitutionFukushima Medical University

Principal Investigator

野本 美香  Fukushima Medical University, 医学部, 助手 (50554416)

Keywords再生医療 / 気管軟骨
Research Abstract

我々は先にポリプロピレンメッシュおよびリングからなる骨格と、その内・外側面に付加したコラーゲンスポンジの足場からなる組織再生誘導型人工気管を開発・臨床応用を行い概ね良好な結果を得ている。本研究では人工材料製の骨格からの脱却を目指し、培養軟骨細胞を用いて骨格として機能する気管軟骨の再生を図ることを目的としている。
今年度の研究では、気管軟骨の採取と培養を中心に実験を行い、さらに組織再生誘導型人工気管に培養気管軟骨細胞を導入する手技、およびウサギ気管欠損モデルへの移植手術を確立した。
【気管軟骨の培養】全身麻酔下に日本白色ウサギの耳介軟骨、肋軟骨を採取した。軟骨膜を取り除いた後にコラゲナーゼ処理を行い、軟骨細胞を採取した。得られた軟骨細胞は10%FBS含有D-MEMを用い培養し、継代培養にて必要な細胞数を確保した。
【培養軟骨細胞の足場への導入】I型コラーゲン溶液、5倍濃度DME、再構成用緩衝液を一定の割合で混合した後、培養軟骨細胞を懸濁し、細胞濃度を1x10^6/mLに調整した。組織再生誘導型人工気管に足場として用いられているコラーゲンスポンジ片に細胞含有コラーゲン溶液を浸透・ゲル化させた。2週間、4週間、6週間培養した後、標本を作成した。HE染色、アルシアンブルー染色などで軟骨の増殖の状態を組織学的に評価した。
【培養気管の移植】ウサギ用に作製した組織再生誘導型人工気管に、軟骨細胞含有コラーゲン溶液を浸透・ゲル化させ、6週間培養し培養気管を作成した。全身麻酔下にウサギの輪状軟骨前面および気管前面を切除し軟骨欠損部を作り、ここに培養気管を縫合・固定した。移植後、ウサギは合併症なく生存することが確認できた。

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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