2010 Fiscal Year Annual Research Report
中堅期保健師の事業化能力を強化する教育プログラムの開発と検証
Project/Area Number |
21890230
|
Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
塩見 美抄 兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (10362766)
|
Keywords | 看護学 / 保健師 / 現任教育 / 事業化 |
Research Abstract |
本研究の目的は、中堅期にある保健師の事業化能力を強化するための、教育プログラムを開発・検証することである。この目的達成のため、平成21年度は、教育プログラム開発ワーキング会議の立ち上げ、プログラム案を作成した。平成22年度は、この教育プログラム案を試行し、検証した。 1. 教育プログラムの試行(4月~12月) (1) 対象選定:保健師経験年数が6年以上15年未満で、管理業務に従事していない者を対象条件とし、8名に教育プログラムの案内文書を郵送した。内、プログラム参加による研究協力に同意が得られた5名を、試行対象とした。 (2) プログラムの試行:プログラムは、2ヶ月に1回、、計4回の集合学習会と、その間の保健師活動とで構成される、半年間の実践型プログラムであった。集合学習会の間の実践期間には,対象者への個別学習支援を行った。試行期間中、研究者が所属する研究会において、有識者からのスーパーバイズを受けた。 2. 分析,プログラムの検証(1月):対象者の変化の評価は、保健師の事業化能力評価尺度(CMC)、対象者の発言内容(録音し逐語録に起こしたもの)、ワークシートへの記述内容を基に行った。プログラムに最後まで参加した4名のCMC得点は、プログラム実施前後で上昇していた。また、参加者は、所属における自身の役割が明確化し、次年度に事業化すべき課題を検討するに至っていた。本教育プログラムは、中堅期保健師の事業化能力向上に寄与していたものの、参加者の職場内での合意形成、プログラム終了後のフォローアップなどの課題があった。試行経験と検証結果をもとに、プログラムの改善点を検討するとともに、教育者用ガイドを作成した。今後、普及啓発を図る。 3. 成果公表の準備(3月):研究成果を学会発表・,論文投稿するための、準備をした。今後、学会発表3件、論文投稿2件を予定している。
|
Research Products
(6 results)