2010 Fiscal Year Annual Research Report
ハイブリッド型天然物を範とする新世代抗菌剤の医薬分子設計と分子機能探索
Project/Area Number |
21890262
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
薬師寺 文華 東京薬科大学, 薬学部, 助教 (40548476)
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Keywords | ハイブリッド / 抗菌活性 / RNAポリメラーゼ / Holothin / Myxopyronin / Thiomarinol / 機能性分子 / 分子モデリング |
Research Abstract |
1) 本年度は、分子モデリングに基づくミキソピロニンとホロチン部のハイブリッド型誘導体設計及び合成を中心に研究を展開した。ミキソピロニンのハイブリッド型誘導体合成においては、ミキソピロニンラセミ体の全合成例を参考に構築を行うことで、10種の新規ハイブリッド型誘導体を得ることができた。これらの合成中間体とともに計21サンプルにおいてペーパーディスク法による抗菌活性試験を実施したところ、ハイブリッド型誘導体5種において抗菌活性を示すことが明らかとなった。そこで、比較的強力な抗菌活性を示したハイブリッド型誘導体2種に対してグラム陽性菌・陰性菌、真菌を用いた最小阻止濃度(MIC)測定を行ったところ、いずれもMicrococcus luteus、 Bacillus subtilisに対してミキソピロニンを凌ぐ活性を与えることが明らかとなった。以上より、本ハイブリッド型分子創製戦略により興味深い新規医薬シーズを獲得することができ、基本特許(物質特許)出願へとつなげることができた。現在はハイブリッド型ミキソピロニン誘導体の設計、合成、抗菌活性に関する論文を執筆しており、今後は更なる誘導体合成続く抗菌活性測定を実施することで化合物ライブラリーの構築を行う予定である。 2) また本年度は、リポスタチンとホロチン部のハイブリッド型誘導体設計及び合成に着手すべく、リポスタチンの新規合成ルート確立を試みた。全合成の報告例がないことから、独自の合成計画を立て検討を行っており、Sharpless不斉エポキシ化反応、分子内ホーナーエモンズ反応によるマクロラクトン化を鍵反応とし、全合成を達成する予定である。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Tubulin photoaffinity labeling study with a plinabulin chemical probe possessing a biotin tag at the oxazole2011
Author(s)
Yamazaki, Y., Kido, Y., Hidaka, K., Yasui, H., Kiso, Y., Yakushiji, F., Hayashi, Y.
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Journal Title
Bioorganic Medicinal Chemistry
Volume: 19
Pages: 595-602
Peer Reviewed
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