2011 Fiscal Year Annual Research Report
上皮陥入によるヒト再生歯三次元モデルの構築および再生促進漢方薬剤の開発
Project/Area Number |
21890267
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
肖 黎 日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (80548256)
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Keywords | 再生歯モデル / 上皮陥入 / 上皮間葉相互作用 |
Research Abstract |
平成23年度の研究では、ヒト口腔上皮細胞OECs及び歯髄由来間葉系幹細胞DPSCsを用いて、歯の発生初期における上皮陥入様構造物を世界で初めて三次元的に再構築した。この上皮陥入モデルを構築するために、BD Matrigel^<TM>とCollagen gelの2種類のScaffoldsを用いた。BD Matrigel^<TM>をScaffoldとして構築された三次元上皮陥入モデルでは、歯の発生初期における典型的な上皮陥入と間葉凝集、すなわち上皮組織が間葉組織への陥入及び陥入部位の周囲に間葉細胞の凝集が観察された。歯の発生初期における分子マーカーのBMP4やBMP2、CD44、E-cadherin(CDH1)、N-cadherin(CDH2)、integrin beta 1(ITGB1)は発現されることに対して、歯の発生後期における分子DSPとDMP1は発現していないことが分かった。 それに対して、Collagen gelを用いたものでは、上皮陥入が観察されたものの、間葉凝集が認められなかった。また、ヒト不死化口腔上皮細胞NDUSD-1とDPSCsを用いた三次元培養物では、上皮組織の陥入及び歯の発生初期における分子マーカーが観察されなかった。p75抗体を用いて免疫染色を行った結果、OECs-DPSCsで構築した三次元モデルではp75の発現が培養早期で観察された。NDUSD-1-DPSCs三次元培養物ではp75の発現が観察されなかったことから、p75が再構築した初期歯モデルの上皮陥入に関与する可能性が示唆された。この上皮陥入三次元モデルが歯の発生・再生に関わる分子メカニズムの解析に有用なツールとなることが期待される。
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Research Products
(1 results)