2010 Fiscal Year Annual Research Report
軸索側でのADAM22の局在機構及びミエリン形成機構と結合分子の解析
Project/Area Number |
21890269
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Research Institution | Meiji Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
小川 泰弘 明治薬科大学, 薬学部, 助教 (00531948)
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Keywords | 遺伝子 / 神経科学 / 脳・神経 |
Research Abstract |
本研究は、中枢神経系におけるADAM22の軸索側での局在機構とその機能の解析を目標としている。軸索においてジャクスタパラノードに局在するADAM22の機能は今まで不明であったが、申請者のグループは、ADAM22のノックアウトマウスの解析により、ADAM22と結合する足場タンパク質であるMAGUKs(PSD-95/PSD-93)のジャクスタパラノードへの局在制御にかかわることを既に報告している。そこでADAM22の軸索へのターゲティングのメカニズムを解明する目的で、種々のスプライスバリアントを作製し培養神経細胞に発現させたところExon28の一部にその活性が認められた。また、ADAM22と結合するタンパク質を解析する目的で抗ADAM22抗体をもちいて免疫沈降を行い、その共沈物を質量分析により解析したところ、既に報告されているKv1チャネル及びMAGUKs、14-3-3だけでなく、ジャクスタパラノードにおけるKv1チャネル局在機構にかかわるContactin-2/TAG1や、さらに分泌タンパク質である01fmlが候補分子として観察された。そこで、01fmlが直接ADAM22と結合するのかを検討する目的で、ADAM22/01fmlをCos7細胞に共発現し免疫染色により解析したどころ、01fmlは細胞外においてADAM22と結合することが明らかになった。01fmlは、神経堤細胞への分化にかかわることが報告されているが、中枢神経系においてはその発現は豊富にあるにもかかわらずその機能は不明であったため、01fmlの新たな機能を解明する手助けになると考えられる。そのため、現在、これの機能を解析する目的でshRNAを構築した。今後、培養神経細胞において解析する予定である
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