2009 Fiscal Year Annual Research Report
肺炎予防のための呼吸ケアに関する訪問看護支援プログラムの開発と有効性の検討
Project/Area Number |
21890271
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
|
Research Institution | The Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
藤田 淳子 The Japanese Red Cross College of Nursing, 看護学部, 講師 (10553563)
|
Keywords | 看護学 |
Research Abstract |
本研究の目的は、訪問看護師が行う肺炎予防のための呼吸ケアの質向上をねらいとした訪問看護支援プログラムを開発し有効性を検討することである。平成21年度は、申請者がこれまでに作成した脳血管障害を対象疾患とした訪問看護支援プログラムをもとに、実践適用性を高め、対象疾患の幅をひろげることをめざして改善・開発した。具体的には、1)国内外の誤嚥性肺炎、沈下性肺炎等をおこす疾患をもつ療養者への肺炎予防に関しての具体的方法、在宅での評価方法などに関する文献検討やセミナー等へ参加しての情報収集、2)臨床現場の訪問看護師や理学療法士等に対して具体的な実践方法についてのインタビューの実施を行った。インタビューにおいては、質の高い実践の知識をえるためエキスパートを対象とし、雑誌等へ研究・実践報告をしている著者や呼吸ケアに積極的に取り組んでいる機関の看護師等へ研究協力を依頼した。8名の訪問看護師・理学療法士から研究協力が得られた。インタビューを分析した結果、疾患別及び状態別のケアの視点の違い、呼吸ケアのための具体的なアセスメントの工夫点を抽出した。また、訪問看護支援プログラムを臨床現場で効率的に運用するためのプログラムの枠組みと記録用紙の変更方法、事前教育で必要な内容のレベルを明らかにした。これらの結果をもとに、訪問看護支援プログラムの内容の修正、及び訪問看護支援プログラムを運用するための事前教育内容の考案を行った。
|