2009 Fiscal Year Annual Research Report
舌正常ケラチノサイト不死化細胞を用いた口腔発癌モデルの作製
Project/Area Number |
21890287
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | Hyogo College of Medicine |
Principal Investigator |
瀬川 英美 Hyogo College of Medicine, 医学部, 助教 (00553778)
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Keywords | 口腔癌 / HPV / 発癌 |
Research Abstract |
生活習慣、特に喫煙と飲酒の両方の習慣が消化器上部の癌を相乗的に引き起こすことが知られており、疫学的にも喫煙と飲酒が口腔がんの発生リスクを有意に上昇させている。またタバコ特異的ニトロサミンである4-(methylnitrosamino)-1-(3-pyridyl)-1-butanone(NNK)は、N'-nitrosonornicotine(NNN)とともに口腔癌における癌特異的変異原であり、タバコ内に含まれるcarcinogenがinitiationの働きをし、飲酒すなわちエタノールはpromotionとして相乗的に働くと考えられている。近年、先進国での口腔癌の発生部位で一般的であるのは舌であり、口腔癌では子宮頸癌と同様にハイリスク型のヒトパピローマウイルス(HPV)の関与が示唆されている。最近の報告では、口腔癌におけるハイリスク型HPV陽性の割合は増加傾向を示し40%を超えている。さらにHPV陽性の口腔癌と陰性の口腔癌では明らかに予後が異なることが報告されていることから、異なるメカニズムが検討されている。われわれはヒト正常舌角化細胞にHPV16型のE6およびE7遺伝子を導入することにより「不死化」に成功した。さらに、この不死化細胞(HTK1-16E6E7)にタバコ特異的ニトロサミンであるNNKとエタノールをin vitroで作用させ、高Ca培地とFBSに適した細胞(HTK1-16E6E7-NNK+EtOH)を樹立した。そこで、NNKおよびエタノールにより不死化細胞が獲得した細胞生物学的変化を染色体分析、cDNAマイクロアレイによって解析し、従来の頭頸部扁平上皮癌の責任遺伝子として報告された結果と照らし合わせ、口腔発癌における責任遺伝子の同定を行う。さらに臨床検体より樹立した口腔癌培養細胞との差異を検討することによりin vitroにおける口腔発癌モデルの作成を行う
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Research Products
(2 results)