2009 Fiscal Year Annual Research Report
癌精巣抗原KK-LC-1の新規エピトープの同定と養子免疫療法への応用
Project/Area Number |
21890298
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
重松 義紀 University of Occupational and Environmental Health, Japan, 医学部, 助教 (10546469)
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Keywords | 非小細胞肺癌 / 癌精巣抗原 / 免疫療法 / CTL |
Research Abstract |
KK-LC-1陽性の非小細胞肺癌患者における液性免疫応答の解析と血清抗体価の高い患者検索のために、これまで非小細胞肺癌の230例の手術検体からmRNAを抽出し、RT-PCR法にてKK-LC-1の発現の有無を判断した。KK-LC-1発現の陽性が確認できた患者血清の凍結保存より、2003-5年のKK-LC-1陽性患者血清30例およびKK-LC-1陰性患者血清30例を対象に、ELISA法にて、KK-LC-1に対する抗体価の検出を行った。 ELISA法構築の準備としてKK-LC-1のOverlapping peptideを作製した。具体的には20-25merの10overlapのpeptideを10本作製し、KK-LC-1遺伝子のORF部位をすべてカバーできる準備をした。作製できたOverlapping peptideを(1-3、4-6、7-10)の3群に分けた後、ELISAプレートに4℃ overnightでコーティングし、wash後、1時間1%BSAにてブロッキングしたのち、血清サンプルをいれ4℃ overnightにてpeptideとの抗体を反応させた。Wash後2次抗体を加えた後再度washし、発色酵素を用いて発色させ吸光度を測定した。測定を行ったところ、Peptide1-3やPeptide7-10ではKK-LC-1陰性、陽性肺癌患者ともに明らかな反応は認めなかったが、Peptide4-6の群にて、KK-LC-1陽性肺癌患者血清30例のうち2例は有意に高い抗体価を示した。 この2症例を検討したところ、2症例ともHLA-A2陽性であり、さらに1例はHLA-A24陽性であることがわかった。この2症例はそれぞれ、手術中に採取したリンパ節リンパ球が凍結保存されている(3×10^7、8×10^7)。現在Reverce immunology法によるCTLの誘導の準備を開始している。
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Research Products
(11 results)