2009 Fiscal Year Annual Research Report
看護学実習における実習指導者と教員の協働が学生に及ぼす効果
Project/Area Number |
21890300
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
椎葉 美千代 University of Occupational and Environmental Health, Japan, 産業保健学部, 助教 (70549906)
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Keywords | 看護学実習 / 協働 / 実習指導者 / 教員 / 学生 / 学習意欲 / 授業評価 / 看護技術到達 |
Research Abstract |
文献検討において、海外における看護学教育機関と保健医療機関の連携は40年以上の歴史があるにもかかわらず、それに焦点をあてた研究はわずかしか行われていないことが理解できた。その研究中3件に、連携が看護学生、教員、看護師各々に成果をもたらすことが報告されていた。看護学生への成果として、実践的な教育を通した学習意欲の向上、理論の実践への活用に対する理解の深化が先行して報告されており、調査内容の学習意欲向上、授業評価向上、教材化数上昇に加えて、理論の理解の深化についての測定用具を作成している。 実習指導者と教員の協働を測定する用具、学生のアウトカム(学習意欲、授業評価)を測定する用具については作成し、現在は学生のアウトカム(教材化数、理論の理解の深化)を測定する指標について検討を行っている。 研究の説明書、同意書の作成は終了しており、質問紙が完成したら、これらの書類を添付して、利益相反および倫理審査申請を行う予定である。 研究の公表については、9月に北海道で開催された日本看護学教育学会にて、関連研究の発表を行った。研究結果として、実習指導者と教員の協働に最も影響が大きい要因は「1部署が受け入れる異なる教育課程の数」であることが導かれ、教育課程を重視する実習指導体制について検討する必要性が示唆された。看護師教育は、複数の課程による教育が特徴であり、今後の検討においても、教育課程の違いを考慮して調査を行っていく必要性を得ることができた。現在、その内容を論文にまとめ投稿中である。
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Research Products
(1 results)