2010 Fiscal Year Annual Research Report
幼児~学童期の摂食機能障害に関する基礎調査-口腔内に食物が残る子どもへの介入-
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21890301
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Research Institution | St.Mary's College |
Principal Investigator |
飯盛 光葉 聖マリア学院大学, 看護学部, 助手 (50552650)
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Keywords | 小児看護学 / 摂食機能障害 / 口腔内残渣 / 幼児・学童 / 実態調査 |
Research Abstract |
摂食機能の発達支援として口腔内食物残留を呈する子どもへの介入の必要性を検討することを目的に、口腔内に食物が残る子どもの実態を調査した。平成21年度に引き続き、特別支援学校を訪問し学校長から調査対象の教職員の紹介を受け自記式質問紙調査票を配布した。調査票は訪問面接法と郵送法で回収した(回収率100%)。18施設の調査で児童数974名中、給食において食事援助が必要な者は374名(38.4%)、食事中・後の口腔内に食物残留を認める者(対象児)は103名(10.6%)であった。対象児103名中、76名(73.8%)の保護者から同意を得て詳細内容を調査した。対象児は6~12歳の男児50名、女児26名、給食の食形態は普通食の一口大カットは26名、きざみ食は23名、ペースト食は21名、その他(ミキサー、裏ごし、潰す等)は6名であった。増粘剤の添加は28名(汁物のみの添加も含む)、いずれも教職員が添加量を調整していた。給食においては対象児1名に教員1,2名が関わり摂食訓練(直接訓練)を行い、間接訓練の併用は23名と約3割で実施していた。また含嗽が可能な者は16名、残りの8割程は含嗽ができないため食後の歯磨きで教職員が口腔内残渣物を除去するケースは多かった。口腔内の食物残留は送り込みの障害や齲歯・歯肉炎罹患を高めるため、安全に美味しく食べることを目標とする発達支援は必要である。特別支援学校の教職員へ予防を含めた摂食機能の発達支援として、口腔内食物残留の減少を目標とした介入方法を提示することは重要と思われる。
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Research Products
(4 results)