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2009 Fiscal Year Annual Research Report

非結核性抗酸菌における薬剤耐性メカニズムの解析

Research Project

Project/Area Number 21890309
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)

Research InstitutionNational Institute of Infectious Diseases

Principal Investigator

和知野 純一  National Institute of Infectious Diseases, 厚生労働技官 (00535651)

Keywords非結核性抗酸菌 / 薬剤耐性 / クラリスロマイシン
Research Abstract

本年度はMycobacterium avium ATCC17942株を使用してTn5によるランダム変異体の作製方法を確立した。様々なATCC株や臨床分離株用いてランダム変異体の作製を試みたところ、ATCC17942株が最も作製効率が良かった(10^3cfu/assay)。野生株および作製したランダム変異体約1000株について、クラリスロマイシン、エタンブトール、アンピシリン、ストレプトマイシンの4薬剤の最小発育阻止濃度(MIC)を寒天平板希釈法にて測定した。薬剤感受性が野生株に比べ変化した変異体についてはgenomic DNAを抽出後、ランダムプライマーを用いたPCRおよび塩基配列解析によりTn5挿入位置を確認した。これらの作業により、M.aviumの薬剤感受性に影響を与える因子(遺伝子)としてABCトランスポーターや細胞壁合成関連酵素などが特定された。また、機能未知の遺伝子も多数特定された。M.aviumによる感染症の治療に最も有効な抗菌薬の一つがクラリスロマイシンである。作製した変異体の中にはクラリスロマイシンに対する感受性が著しく増加したものが存在した。今後、クラリスロマイシンに対する感受性が変化した変異体の解析を中心に進める予定である。Tn5により破壊された遺伝子の機能を詳細に解析し、得られたデータを阻害剤開発等に生かすことができれば、M.aviumに対するクラリスリマシンの効果を今以上に高めることも可能となる。

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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