2009 Fiscal Year Annual Research Report
日本で分離頻度が比較的高いサルモネラ属菌3血清型を対象とする分子疫学解析法の開発
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21890317
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | Osaka Prefectural Institute of Public Health |
Principal Investigator |
原田 哲也 Osaka Prefectural Institute of Public Health, 感染症部, 研究員 (70516723)
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Keywords | 公衆衛生 / 分子疫学解析法 / サルモネラ |
Research Abstract |
2004年から2008年に分離されたS.Montevideo計56株、S.Infantis計68株およびS.Schwarzengrund 62株のうち、薬剤感受性パターンおよび由来の異なる株を計30株(S.Montevideo 7株、S.Infantis 10株、S.Schwarzengrund 13株)選出し、MLVA解析を実施した。MLVA解析では、S.EnteritidisあるいはS.Typhimuriumの既報文献よりTandem Repeat(TR)領域候補を選定し、9領域についてprimerを作成した。さらに、Tandem repeats FinderによりTR領域候補を検索し、別の33領域についてもprimerを作成した。計42対のprimerを用いて得られたPCR増幅産物をアガロースゲル電気泳動またはキャピラリー電気泳動法により比較した。S.Montevideo株間では9つのPCR増幅産物で分子量の違いあるいは産物の有無が確認され、S.Schwarzengrundでは4つのPCR増幅産物で株間の差異が確認された。一方、S.Infantisでは、株間で差異がみられたのは1領域のみであった。S.Montevideoにおける9か所のTR領域候補を精査するため、現在、分離時期の異なる36株についてそれぞれのPCR増幅産物シーケンス解析を行っている。また、これら36株では制限酵素XbaIおよびBlnI処理によるPFGE解析も実施した。よって、シーケンス解析結果をPFGE解析と比較することで、今後MLVA解析の識別能を検討する予定である。
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