2021 Fiscal Year Annual Research Report
菌体外多糖産生イムノバイオティック乳酸菌による抗ウイルス性家畜健全育成戦略
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21F50394
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
北澤 春樹 東北大学, 農学研究科, 教授 (10204885)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RIAZ RAJOKA MUHAMMAD SHAHID 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2021-11-18 – 2024-03-31
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Keywords | イムノバイオティクス / イムノジェニクス / ポストバイオティクス / 菌体外多糖 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、プロバイオティクスの中でも特に粘膜免疫調節機能性を発揮するイムノバイオティクスやそれが生産する多糖などの免疫活性因子(イムノジェニクス)が注目され、ヒトのみならず家畜健全育成における薬剤代替としての発展的利用性が大いに期待されている。申請者らはこれまでに、人畜共通課題としてのウイルス感染防御の観点から、イムノバイオティクスの家畜対応型選抜・評価系の構築を手掛けてきた。また、外国人特別研究員は、イムノジェニクスとしての乳酸菌産生多糖の免疫機能性に関する研究を進めてきた。そこで本研究では、両者の研究領域を発展的に融合させ、世界共通課題である薬のみに頼らない家畜健全育成技術の飛躍的向上から安全な畜産食品の持続的生産に貢献することを目標として、抗ウイルス免疫機能性を発揮する菌体外多糖生産性イムノバイオティクスに着目し、家畜健全育成における発展的利用性について追究する。申請者が保有する菌体外多糖産生イムノバイオティクスについて、ブタ小腸上皮細胞株を用いたウイルス感染系により、ウイルス感染低減性について評価することを目的とした。本年度は、以下の成果が得られた。
(1) 菌体外多糖産生イムノバイオティクスの抗ウイルス免疫機能性評価: 菌体外多糖産生イムノバイオティクスを乳酸桿菌用培地で培養後、菌数を調整した試験試料を調製した。ブタ小腸上皮細胞株を用いRNAウイルスモデル評価系により、抗ウイルス免疫因子の発現を指標として、抗ウイルス免疫機能性が認められた。 (2) 菌体外多糖の調製: 菌体外多糖産生イムノバイオティクスの培養上清より、定法に従い多糖画分を調製し、菌体と合わせて試験試料として保存した。 (3) 菌体外多糖の抗ウイルス免疫機能性評価: 2で調製した試験試料について、ブタ小腸上皮細胞を用い1と同様の方法を用いて、各種濃度の前刺激により評価した結果、抗ウイルス免疫調節機能性が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
菌体外多糖産生イムノバイオティクスに抗ウイルス免疫機能性が認められ、さらに多糖画分にもその効果が認められたことから、菌体外多糖産生イムノバイオティクスのいわゆるポストイムノバイオティクスとしての基礎を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度得られた成果を基礎として、ブタ小腸上皮細胞を用いたウイルス感染系によりさらに評価・解析することで、抗ウイルス免疫機能性を発揮する菌体外多糖生産性イムノバイオティクスの家畜健全育成における新たな利用性について追究する。
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Research Products
(6 results)