2021 Fiscal Year Annual Research Report
コントロール・システムの機能性とコントロール要素間のバランスに関する比較事例分析
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21H00763
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Research Institution | Osaka University of Economics |
Principal Investigator |
浅田 拓史 大阪経済大学, 情報社会学部, 教授 (30580823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上總 康行 福井県立大学, 地域経済研究所, 研究員 (20121494)
吉川 晃史 関西学院大学, 商学部, 教授 (20612930)
足立 洋 県立広島大学, 地域創生学部, 准教授 (60585553)
篠原 巨司馬 福岡大学, 商学部, 教授 (90580168)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | マネジメント・コントロール |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は本研究は,「コントロール要素間のバランスがコントロール・システムの機能性や組織業績にどのように影響を与えるのか」を明らかにすることが目的である。これを明らかにするために、本研究では補完性や代替性などのコントロール要素間の関係性に着目して、この関係性が創造性などの様々な組織的成果にどのような影響を与えるのかを明らかにすべく、インタビュー調査や参与監査などの質的調査を中心とした方法を用いて、明らかにしようとしている。 研究計画はコロナ禍前に立案したものであり、当初予定した調査計画との間に大きな乖離が生じていたために、調査時期を変更したり、ビデオ会議システムを用いた調査へと変更したり、文献調査の比重を高めることにより、現下の状況に対応してきた。このなかで、2022年度はコロナ禍により延期していた海外の事業所の訪問調査を実施してデータ収集を行った。また同様にコロナ禍で中止等が続いていた国際学会の一部が再開されたため、13th Conference on New Directions in Management Accounting(Lisbon, Portugal)に参加し、研究報告を行った。これらの成果を踏まえて、議論の精緻化を継続して行うとともに、追加的な文献調査を継続的に行っている。また、研究分担者との研究打ち合わせを、月1回程度の頻度でオンラインと対面のハイブリッド形式にて実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍の下で、当初予定した対象へのすべての調査は実施できていないものの、オンライン調査や文献調査を追加的に実施することで対応している。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は受け入れ態勢の整ったリサーチ・サイトから順次現地調査を再開したいと考えている。2023年度が最終年度となるため、研究成果を書籍等にまとめて発表したいと考えている。また、研究成果を論文として,スウェーデンにおいて開催される国際学会において研究報告を実施し、フィードバックを得ることにより、議論を洗練させたいと考えている。その後、海外の学術誌への投稿を行いたいと考えている。
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