2022 Fiscal Year Annual Research Report
コントロール・システムの機能性とコントロール要素間のバランスに関する比較事例分析
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21H00763
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Research Institution | Osaka University of Economics |
Principal Investigator |
浅田 拓史 大阪経済大学, 情報社会学部, 教授 (30580823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上總 康行 福井県立大学, 地域経済研究所, 研究員 (20121494)
吉川 晃史 関西学院大学, 商学部, 教授 (20612930)
足立 洋 県立広島大学, 地域創生学部, 准教授 (60585553)
篠原 巨司馬 福岡大学, 商学部, 教授 (90580168)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | マネジメント・コントロール |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は,調査の受け入れ態勢の整ったリサーチ・サイトにおいて、国内主要拠点に勤務する従業員に対するオンライン調査を中心に、インタビュー調査を実施した。また、タイに所在する事業所について、調査の受け入れ可能となった1つについて訪問調査を実施した。これらから得られたデータに、過年度に入手したデータを加えて、検討を行っている。同時に、主に職場における自己決定理論を基礎とした研究やコントロール・システムに関する文献調査を中心とした概念的検討を中心に研究を推進した。とりわけ、従業員の自律的動機づけを高め、創造性の発揮を可能とするようなコントロールのあり方について、検討を行った。このほか、複数のプロジェクトに関し、成果をまとめたものを2023年度に公表すべく、月1回程度のペースで検討会をオンラインと対面のハイブリッド形式で継続的に実施している。 この成果は、雑誌『會計』に「創造性を支援するコントロール・システム」と題した論文を掲載している。ここでは、コントロール・システムの補完性に関する先行研究をふまえ、異なるタイプの創造性との関係においてどのようなコントロール要素の組み合わせが有効となるかを論じている。同様に、多元的な創造性とコントロール・システムの補完性に着目して、過去に得られた経験的データをもとに研究成果を取りまとめ,13th Conference on New Directions in Management Accounting(Lisbon, Portugal)において報告をおこない、国外の研究者からフィードバックを得た。ここでは、アメーバ経営のようなコントロール・システムが、現場改善に必要な従業員の創造性を支援するうえで、能力コントロールや文化コントロールとの補完性が重要となることを明らかにしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍の下で、当初予定した対象へのすべての調査は実施できていないものの、オンライン調査や文献調査を追加的に実施することで対応している。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は最終年度となるため、研究成果を書籍等にまとめて発表する予定である。また、研究成果を論文として,スウェーデンにおいて開催される国際学会において研究報告を実施し、フィードバックを得ることにより、議論を洗練させたいと考えている。その後、海外の学術誌への投稿を行いたいと考えている。
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Research Products
(2 results)