2021 Fiscal Year Annual Research Report
Organizational Development through Consultation for School Management: Reconstruction of the Educational Practice Research in Pursuit of Realities
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21H00820
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
元兼 正浩 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (10263998)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末松 裕基 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (10451692)
鄭 修娟 九州女子短期大学, 子ども健康学科, 講師 (10882897)
米沢 崇 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (20569222)
臼井 智美 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (30389811)
武井 哲郎 立命館大学, 経済学部, 准教授 (50637056)
榎 景子 長崎大学, 教育学部, 准教授 (60813300)
小林 昇光 岡山理科大学, 教職支援センター, 助教 (60876895)
畑中 大路 長崎大学, 教育学部, 准教授 (70734383)
原北 祥悟 崇城大学, 総合教育センター, 助教 (70850402)
山下 晃一 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (80324987)
木村 栞太 九州共立大学, 経済学部, 講師 (80881383)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 学校経営 / 教育経営 / 実践的アプローチ / 臨床的アプローチ / 学的固有性 / コンサルテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
実践の学としての教育経営学の「固有性」を追究し、教育経営実践を科学することの妥当性、政治性を見定め、その可能性を模索した。その際に学問的越境も躊躇せず、近接他領域との関係の中でその「外延」を見極める作業を行った。 たとえば、研究代表者の元兼は「実践科学としての教育経営学」を構想するため、従来の先行研究が実践のための科学の追究にあたり捨象してきた、価値・信念・認識を自覚し、その現代的有意味性をイナクトメント概念に求め、臨床的アプローチから実践的アプローチへの転換の必要を論じた。また研究分担者の山下は「あらためて教育経営学の学問的特質・得失を考えるために」として、実践への能動的関与という特質、教育経営概念自体の特質、教育経営学をめぐる方法論上の懸念等について理論的に整理を行った。 また、学校経営コンサルテーションのために、学校要覧の収集と情報整理を進め、500校ほどのデータベースを作成し、ホームページ上に鍵を付してアーカイブをおこなった。これにより研究分担者が学校経営コンサルティングを遂行する足掛かりを構築した。研究代表者は校長やスクールリーダーに対する学校経営コンサルティングを2校で継続的に実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍で実証的な方法を採用することができなかったが、まず理論的な研究枠組みについて協議を実施した。協議にあたっても直接対話ができない一年であったが、それでもオンラインを活用して、議論を行うことができた。すでに忘れ去られていた先行研究を掘り起こし、「理論-実践」問題という教育学の古典的なテーマを教育経営学において整理した。また、コンサルテーションの実践に向けて、学校経営情報のアーカイブを行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
3年計画の2年目となり、本格的に計画を推進する一年である。海外渡航が可能になるかは未知数であるが、調査研究のインプット活動や現場への実践研究を行う。
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