2022 Fiscal Year Annual Research Report
電子サイクロトロン加熱による超伝導トカマク起動法の開発
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21H01062
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
打田 正樹 京都大学, エネルギー科学研究科, 准教授 (90322164)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 仁 京都大学, エネルギー科学研究科, 教授 (90183863)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 無誘導トカマク起動 / 超電導トカマク / 電子サイクロトロン加熱 / 高速電子 |
Outline of Annual Research Achievements |
EC加熱によるトカマク起動において、磁気面形成時に主要な電流駆動源となる磁場を横切る通過軌道電子(cross field passing electron, CFP電子)の閉じ込めを通常アスペクト比装置において改善する手法を開発するため、低アスペクト比装置LATEを通常アスペクト比と同等の条件になるように真空容器の上下方向を制限するプレートを設計・製作した。昨年度行われたLATE装置の建屋改修に際し、実験装置本体が解体されているため、本体の再組み立てを行いながらこれを整備した。具体的な項目は以下の通りである。
1) 上下方向のプラズマ生成領域を制限する上部可動式プレートを設計・設置した。可動式プレートはR=0.1~0.42mまでを4cmおきに分割した8分割のMoプレートをプラズマ対向面とし、それぞれのMoプレートへの1ショットでの熱流入を計測できるようにした。高速電子の熱流入分布を計測する。 2) 改修された建屋への研究室再入居、実験装置等の再搬入を行い、整備を行った。実験室内の電源配線、冷却水配管、ネットワークケーブル敷設、同軸ケーブル敷設等を行い、LATE真空容器、トロイダル磁場コイル、ポロイダル磁場コイル、EC加熱用マグネトロン、各種計測器を再組立・再設置した。 3) 2.45GHzマグネトロンシステムの改造を行った。故障した20kWマグネトロン管は製造中止のため、15kWマグネトロン管を用いた15kWマグネトロンシステムへの変更(マグネトロン管載せ替え、電源システム調整)を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年にLATE装置が設置されている建屋の改修工事が行われたため、LATE装置を解体し、移動・保管(1年間)した。改修後の再搬入に遅れが生じた上、物品整理、本体設置場所整備に時間がかかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
LATE装置の再組立作業をすすめ、実験を開始する。
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