2023 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21H01140
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 雅彦 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任研究員 (50723277)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 直 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 主任研究開発員 (10399553)
高橋 太 九州大学, 理学研究院, 准教授 (20467012)
黒澤 耕介 千葉工業大学, 惑星探査研究センター, 上席研究員 (80616433)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 衝突残留磁化 / 惑星磁場 / 磁気測定 / 衝突実験 / 惑星探査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、実験により衝突残留磁化強度分布モデルを構築し、そのモデルを使って、地球型惑星の衝突盆地上空で人工衛星により観測された惑星磁場強度記録を読み解き、地球型惑星の磁場強度進化を復元する。そのために研究期間内に、(1)衝突残留磁化着磁実験、(2)衝突実験試料の残留磁化分布測定、(3) 衝突磁化強度分布モデルの作成、(4)衝突盆地上空での人工衛星による磁場観測データ取得・解析、そして項目3と4の成果を合わせて、(5)衝突イベント時の古惑星磁場強度を復元する、という研究計画である。2023年度の研究において、以下の研究成果が得られた。 前年度までに実施した、細粒なチタン磁鉄鉱を含む玄武岩試料をターゲットとして、磁場および弾丸条件を系統的に変化させた衝突磁化着磁実験および磁化測定実験の結果について、解析・考察を進めた。残留磁化測定および衝突計算を実施する事で、衝突磁化強度を衝撃波伝搬時の温度変化・圧力変化と外部磁場強度の関数として表現する事に成功した。得られた衝突磁化強度の経験式を用いる事で、惑星地殻への衝突イベント時の地殻残留磁化分布およびその上空における磁気異常分布を計算するコードの開発した。開発した計算コードを使って衝突クレーター上空における磁気異常分布の計算を行い、(A)温度変化の影響が卓越するクレーター近傍領域、および、(B)温度変化が小さく衝突残留時化の影響が卓越するクレーター遠方領域、について磁気異常に対する貢献を評価し、適当な条件においては衝突残留磁化が磁気異常に大きな貢献をする事を明らかにした。この研究成果について、国際学術誌で研究成果について発表した(Sato et al., 2024, JGR Planets)。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(24 results)
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[Journal Article] Candidate Main-belt Asteroids for Surface Heterogeneity2024
Author(s)
Hasegawa Sunao、Marsset Michael、DeMeo Francesca E.、Hanus Josef、Binzel Richard P.、Bus Schelte J.、Burt Brian、Polishook David、Thomas Cristina A.、Geem Jooyeon、Ishiguro Masateru、Kuroda Daisuke、Vernazza Pierre
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Journal Title
The Astronomical Journal
Volume: 167
Pages: 224
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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