2021 Fiscal Year Annual Research Report
Recurrence of large earthquakes along Ryukyu trench inferred from coral microatolls
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21H01167
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐竹 健治 東京大学, 地震研究所, 教授 (20178685)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 衛 琉球大学, 理学部, 教授 (60295293)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | サンゴ / マイクロアトール / 海水準変動 / 石垣島 |
Outline of Annual Research Achievements |
過去に琉球海溝沿いで発生した地震履歴および地殻変動を解明するために,石垣島名蔵の潮間帯に生息するサンゴによって形成された微環礁(マイクロアトール)の調査ならびに試料採取を実施した.既往研究では,名蔵大橋の西側(海側)のサンゴ化石は2000年~3000年前の,名蔵大橋より東のアンパル内では4000年前程度の年代が得られていることから,西側を3つのゾーンに,東側を2つのゾーンに分け,それぞれから1試料ずつ採取することを目指した. 2021年8月に現地調査ならびにドローンによる撮影を行い,採取する試料の候補8個体を選んだ.これらについて,位置などを特定した上で,試料採取に必要な手続き(漁協への説明と同意書の取得など)を行い,沖縄県水産課ならびに環境省からの土石採取許可を得た. 同年11月に再度現地調査を行って,化石マイクロアトール5試料(西側2個体,東側3個体)をチェーンソーを使って採取した.これらの試料を東京に持ち帰った後,ダイヤモンドカッターで幅数センチ程度のスライスを作成し, X線写真及びCT画像を撮影した.これらの画像に基づき,成長線のスケッチを作成した.また,年代測定のための試料を採取した. また,以前の調査で取得したサンゴマイクロアトール試料(与論島,沖縄本島,宮古島,伊良部島,石垣島,西表島,波照間島における現生13個体,化石3個体)についても整理し,2021年度に採取した試料とともに,喜界島サンゴ礁研究所で保管して頂くために移動した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
石垣島における化石サンゴの試料採取は予定通りに行ったが,ウランートリウムによる年代測定は国立台湾大学に依頼する必要があり,予定よりも遅れている.
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Strategy for Future Research Activity |
化石サンゴの年代測定結果を得たら,それに基づいて石垣島名蔵の海水準変動曲線を作成し,地震に伴う急激な海面変動の有無を調べる.
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Research Products
(3 results)