2023 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation on the relationship between visual inspection results and remaining performance of existing civil FRP structures
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21H01419
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
北根 安雄 京都大学, 工学研究科, 教授 (10444415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 国太郎 神戸大学, 工学研究科, 准教授 (40467452)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | FRP / 劣化 / 残存性能 / 外観評価 / 非破壊試験 / 補修 / 維持管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は,約20年間暴露されたFRP角パイプを対象部材とし,それらの外観評価と材料試験結果を比較し,外観の変状レベルとの残存性能との対応関係を検討した.繊維の露出程度と力学性能との関係が深いことが確認された.また,暴露材の部材曲げ実験を行い,暴露なし部材に対する性能保持率を明らかにした.暴露部材の性能低下は,材料試験結果を用いて推定できる部材性能(剛性・強度)により,精度よく評価可能であることが明らかとなった. また,上記の暴露されたFRP角パイプに対して,現場で性能回復が可能である補修方法を3種類検討した.それぞれの補修供試体を作成し,部材曲げ実験を行うことで,各補修方法の性能回復効果を確認した.補修方法によっては,補修設計計算通りに剛性および強度が回復できたもの,剛性が計算値より低く出たもの,強度が計算値より低く出たものが存在したが,今後,補修方法ごとにこの要因を究明して,補修設計が精度よく行えるようにする必要があることが明らかとなった. 約20年間暴露されたFRP床版材料については,表面の劣化が見られたが力学性能の低下は大きくなかったため,耐候性を確保するための表面補修を実施し,R4年12月から補修供試体の暴露試験を実施している.R5年12月には1年後の経過観察を行い,透水試験等の非破壊試験と表面保護層の付着力試験を実施した.暴露試験はR24年まで20年間実施し,表面補修後の耐候性について経過観察を行っていく予定である. 本研究の一部は,土木学会複合構造委員会FRP複合構造の設計・維持管理に関する調査研究小委員会と協働体制で実施し,本研究で実施した実験等の結果は,小委員会の報告書にその詳細を記載している.また,FRP構造物の点検時に参考にできる外観変状に基づく構造性能のグレーディング評価についても,その概要や事例を上記小委員会の報告書にまとめている.
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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