2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of planning model that responds to the growth, change and technological innovation of medical facilities
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21H01507
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
竹宮 健司 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 教授 (70295476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 玲奈 北海道大学, 保健科学研究院, 客員研究員 (10431313)
石橋 達勇 北海学園大学, 工学部, 教授 (50337094)
小菅 瑠香 芝浦工業大学, 建築学部, 准教授 (50584471)
小林 健一 国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (80360692)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 医療施設 / 成長と変化 / 計画研究 / 医療機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
医療施設は,日々進歩し続ける医療技術や医療制度をはじめとする社会状況の変化への対応が求められている. これまでの医療施設に関する建築計画分野では,医療施設全体の計画モデル等については,十分な議論がなされてこなかった. そこで,本研究では,これまでの医療施設が実践してきた,様々な変化への対応を包括的に分析すると共に,多角的な見地から幅広く検討を行い,近未来の技術革新に対応した医療施設の計画モデルを構築することを目的とする. 本年度は,本研究の端緒として,医療施設の計画・設計の基礎となる「成長と変化」について,これまでの研究・実践事例に関する情報収集を行った. まず,医療施設に関する計画研究を把握するため,日本建築学会の論文報告集および技術報告集を対象として,医療施設の計画に関する研究論文を抽出し一覧を作成した. これらの論文を12のカテゴリーに分類すると共に,研究対象や調査方法,時代ごとの研究の傾向を示すキーワード年表を作成し,研究の系譜をまとめた. 次に,これまでに建設されてきた医療施設の設計事例を把握するため,日本医療福祉建築協会による先行研究である「戦後病院建築計画史に関する研究」に掲載されている「病院リスト」を基本資料とし,各部門・専門領域の特徴を考慮しつつ,2004 年以後に竣工した医療施設事例や同リストに未掲載の専門病院等を加えて,医療施設設計作品リストを作成した.これらの調査結果を題材として,これまでの医療施設の計画研究・設計と今後の展望について議論する公開研究会を2022年3月に実施した. また,医療施設の研究と実際の計画・設計に精力的に取り組んできた研究者を対象に,研究や計画設計活動の内容等に関する聞き取り調査を実施した.さらに,既存の枠組みを超えて創設された新たな医療機能(緩和ケア,救命救急センター,チーム医療)に対応した施設構成手法を把握する事例検討を行った
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウィルス感染拡大の影響により,医療施設を対象とした訪問調査,医療従事者を対象としたヒアリング調査は実施できない状況となった.そのため,研究費の一部を翌年度に繰り越しで調査を実施した.
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Strategy for Future Research Activity |
調査員のコロナワクチン接種ならびに感染予防対策を徹底して,医療施設の業務に支障をきたすことのないように,慎重に調査を実施する.
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