2023 Fiscal Year Annual Research Report
Improving sleep quality by measuring sleep by using millimeter wave radar, daytime activity and room environment
Project/Area Number |
21H01509
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
松下 大輔 大阪公立大学, 大学院生活科学研究科, 教授 (90372565)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 哲也 大阪公立大学, 大学院リハビリテーション学研究科, 講師 (00844242)
瀧澤 重志 大阪公立大学, 大学院生活科学研究科, 教授 (40304133)
加登 遼 大阪公立大学, 大学院生活科学研究科, 講師 (50849396)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 睡眠計測 / 生活行動 / マイクロ波レーダー / 脳波(EEG) / 眼電位(EOG) / 睡眠の質 |
Outline of Annual Research Achievements |
背景:制御し易い人工照明による光環境を用いた研究は見られるが、現実の寝室環境の自然光が目覚めの質に与える影響についてはほとんど研究されていない。普段の生活で良い目覚めをもたらす寝室環境の計画には人工照明 だけでは不十分で、自然光や住宅の窓周りの装備の研究が必要である。 目的:寝室の窓装備による自然光制御により自然覚醒照明が目覚めの質に与える影響を解明する。 方法:起床時刻の20分間前にカーテンを開ける介入条件Ia、夜明けからカーテンを開ける介入条件Ib、完全無光の対照条件CCを設定した。睡眠実験は2023年8月から9月にかけて実施した。睡眠実験期間の臥床前、睡眠中、起床後の生体信号や主観的な感覚を計測することにより実験データを取得した。具体的にはカロリンスカ眠気尺度(KSS)、精神運動覚醒検査(PVT)、α波減衰試験(AAT)、心拍変動(HRV)反応、起床後の皮膚温(SkT)を計測した。 結果:夜明けからカーテンを開けるIbと完全無光のCCよりも、起床時刻の20分間前にカーテンを開けるIaは起床後の疲労感、眠気、ストレスを軽減する効果が見られた。夜明けからカーテンを開けるIbは、完全無光のCCに比べ、起床後の疲労感、眠気、ストレスの軽減に負の効果があった。 考察と結論:寝室の自然光制御により自然覚醒照明が目覚めの質に与える影響を解明した。自然光を適切に制御することにより目覚めの質を効果的に改善できる可能性が示された。自然覚醒照明は目覚めの質に有利な影響を与えるが、自然覚醒照明が強すぎたり、自然覚醒照明が早すぎたりすると、目覚めの質に悪い影響を与える可能性があることが明らかになった。自然光制御による自然覚醒照明の寝室への最適な導入方法の解明は今後の課題である。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)