2022 Fiscal Year Annual Research Report
冷炎を考慮した燃え広がり定義拡張とエンジン用複雑系混相燃焼への展開
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21H01532
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
三上 真人 山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (20274178)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 燃焼 / 微小重力 / 液体燃料 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、研究代表者として行った宇宙実験「Group Combustion」から得られた群燃焼発現限界に関わる「問い」においてキーとなる「冷炎」に注目し、これまで熱炎にのみ注目して捉えられてきた液滴間燃え広がりに冷炎を考慮することで、燃え広がりの定義の拡張を行うことである。 令和4年度には、山口大学の0.9s落下実験施設における微小重力実験により、液滴列における冷炎発生の確認を、中赤外カメラを用いた燃焼生成物による中赤外発光分布計測によって行った。 以上と並行して、2液滴または3液滴干渉効果を組み込んだ2次元または3次元パーコレーションモデルの計算を実施し、両者の比較を行うとともに、予蒸発を考慮したパーコレーション計算検討も進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和4度前半において、パーコレーション計算および冷炎観察実験について進展があり、既に計算における予蒸発の影響の組み込み,微小重力場における冷炎観察の可能性の見出しという成果を得た。そのため、この成果を踏まえて令和5年度に予定している同計算と微小重力実験を前倒して、早期に予蒸発・冷炎の影響の同定を実施すべく予算の前倒し使用を行ったが、納品された赤外カメラの不具合が年度内に解消できず、前倒し実験ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
赤外カメラの不具合を早期に解消し、液滴群要素の燃え広がりにおける予蒸発限界および冷炎発生限界の把握を実施し、その情報のパーコレーションモデルへの組み込みを行う。
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