2023 Fiscal Year Annual Research Report
将来MLCCのためのヘテロエピ界面を高密度で持つ超強誘電体の創成
Project/Area Number |
21H01620
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
和田 智志 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (60240545)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 超強誘電体 / ヘテロエピ界面 / 誘電特性 / DCバイアス依存性フリー / 温度依存性フリー / サイズ効果依存性フリー |
Outline of Annual Research Achievements |
チタン酸バリウム(BT)をシェルに、ニオブ酸カリウム(KN)をコアにしたBT/KNコアシェル粒子の昨年度開発した2段階ソルボサーマル法を用いた合成を行い、収率の向上を目指した。合成条件の最適化を行った結果、収率を向上させることができ、最終的に97%とほぼ収率100%を実現できた。また、KN/BTコアシェル粒子については、従来までの1回の合成で最大数gしか得られなかった水熱法を、装置ごとスケールアップし、その装置での合成条件の最適化を行った結果、数十gの合成に成功した。そこで、BT/KNコアシェル粒子を用いて、ソルボサーマル固化法による緻密化を検討した。その結果、バルク体としての相対密度は約75%と低いものの、誘電特性の評価が可能なバルク体の作製に成功した。比誘電率は前年度の400程度から本年度は600程度まで向上でき、対数混合則により緻密体として予測される比誘電率は3,000以上あり、予想した誘電特性に近い値が得られた。また、このバルク体におけるDCバイアス依存性を測定した結果、比誘電率はDCバイアスに依存しないDCバイアス特性フリーであることを見出した。更に温度依存性の測定を行った結果、室温から500℃の間でほぼ比誘電率が一定である温度依存性フリーな誘電体材料の開発に成功した。従って、本研究の研究目標をある程度は達成することができた。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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