2023 Fiscal Year Annual Research Report
錯体ナノ空間による新奇ナノカーボン材料の創製と機能開拓
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21H01738
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
北尾 岳史 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (70830769)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 多孔性金属錯体 / 多環芳香族炭化水素 / ホストゲスト / グラフェンナノリボン |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に合成したポリアセンの磁性を調べるために、温度可変ESR測定を行った。測定の結果、温度上昇に伴い、Bleaney-Bowersの式に従う磁化率の増加が観測された。この結果は、ポリアセンのビラジカル性を示唆している。さらにジグザグエッジを有する他のグラフェンナノリボン(GNR)のビラジカル性についても調査した。アームチェア型GNR(AGNR)は、末端のジグザグ部位にビラジカルを有することが予想されている。AGNRについても、同様に温度可変ESR測定を行った結果、こちらもビラジカルの存在を確かめることができた。一般的にビラジカルは非常に不安定であるため、空気中の酸素によって即座に酸化することが予想されている。一方、我々が合成したサンプルは、リボン同士が凝集しているため、内部への酸素分子の拡散がある程度抑制されていることから、今回のビラジカル性の観測につながったと考えられる。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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