2022 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロ光コムによる周波数変調コムLiDARの創出
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21H01848
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
久世 直也 徳島大学, ポストLEDフォトニクス研究所, 准教授 (50852258)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 光周波数コム / ライダー |
Outline of Annual Research Achievements |
高精度FMコムライダーの原理実証実験と評価実験を行った。原理実証実験ではEOコムのコムモードを3本コヒーレントに結合することで、奥行き方向の距離分解能が3倍良くなることを確認した。コヒーレント結合のための信号処理ではレファレンス干渉計を用いた各コムモードの周波数掃引形状の測定を行い、その情報を元に信号補正を行った。また、各コムモードの振幅補正も信号処理により導入した。 評価実験では同じ条件下で複数試行により距離測定を行い、標準偏差の評価を行った。評価実験でも3本のコムモードを使い、コム1本ずつの測定による標準偏差評価、コムモードを最大3本までコヒーレント結合した時の標準偏差の評価を行った。その結果、複数のコムモードを結合した場合の方が標準偏差が最も標準偏差の小さいコムモード1本の結果より悪くなった。これはコム結合の際に振幅や位相補正の信号処理を取り入れているとはいえ、十分な精度でコヒーレント結合ができていないことが原因であると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
高精度FMコムライダーの原理実証に加え、評価実験を実施することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は高精度FMコムライダーに時間を使い、高速FMコムライダーの評価実験に着手できなかった。次年度は高速FMコムライダーの評価実験を進める。具体的には標準偏差の評価、非対称周波数掃引の影響などについて調べる予定である。
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