2021 Fiscal Year Annual Research Report
Integrated platform for analyzing the modes of actions of natural products
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21H02073
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
中尾 洋一 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60282696)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 大祐 早稲田大学, 理工学術院, 講師(任期付) (20624951)
町田 光史 早稲田大学, 理工学術院, 次席研究員(研究院講師) (30778163)
松本 健 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, 専任研究員 (60222311)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 作用メカニズム解明 / 天然化合物 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では化合物の作用メカニズムを明らかにするためのプラットフォームを構築することを目的として、『①半田ビーズを用いた標的タンパク質の釣り上げ』に加え、『②shRNA/CRISPR-Cas9スクリーニング法』『③RNAシーケンス解析』『④セルベースヒストン修飾解析』という異なるレベルの機能的なスクリーニング・解析を行うことで、各種天然化合物の標的タンパク質や作用経路を絞り込むための研究を行った。 作用メカニズムに関わる遺伝子をゲノムワイドに探索するため、ヒトおよびマウスに対するレンチウイルスsgRNAライブラリーをAddgeneより入手し、『②shRNA/CRISPR-Cas9スクリーニング法』実験の準備を進めた。 2021年度は、海綿由来の細胞毒性天然環状ペプチド標的候補タンパク質としてミトコンドリアタンパク質のプロヒビチン1(PHB1)、PHB2、アデニンヌクレオチドトランスロカーゼ2(ANT2)を同定し、論文発表した。また、春ウコン由来のコロナリンDに強いアストロサイト分化促進活性を見出し、その作用がJAK/STAT signaling pathwayを介していることを明らかにして論文発表を行った。並行して、コロナリンDについて『②shRNA/CRISPR-Cas9スクリーニング法』による標的遺伝子の解析を行っている。 一方、マウスES細胞に対する効率的な遺伝子ノックイン手法を開発し論文発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年(2021年)3月29日に研究室で火災が発生し、機器類が全損してしまったため、その後処理を行いつつ、仮の研究室への引っ越し作業などに上半期(4~10月)がほぼ費やされた。仮の研究室にて応急的な実験施設を整えたものの、機器類がそろっていないため研究の実施が大きく制限された状態が続いている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は6月頃をめどに修復した研究室での再スタートを予定している。幸い海洋生物サンプルは外部の冷凍施設に預けてあったため、無傷の状態で保存されているので、6月以降は研究の再開可能となり遅れを取り戻せると考えている。
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[Journal Article] Coronarin D, a metabolite from the wild turmeric, Curcuma aromatica, promotes the differentiation of neural stem cells into astrocytes.2022
Author(s)
Otsuka, S.; Kawamura, M.; Fujino, S.; Nakamura, F.; Arai, D.; Fusetani, N.; Nakao, Y.
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Journal Title
J. Agr. Food Chem.
Volume: 70
Pages: 3300-3309
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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