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2021 Fiscal Year Annual Research Report

根株腐朽病の被害拡大要因の解明―激害化へのターニングポイント

Research Project

Project/Area Number 21H02225
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

太田 祐子  日本大学, 生物資源科学部, 教授 (60343802)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松倉 君予  日本大学, 生物資源科学部, 助教 (20883515)
矢崎 健一  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (30353890)
古澤 仁美  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (40353841)
秋庭 満輝  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (50353553)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords南根腐病 / 被害 / 小笠原
Outline of Annual Research Achievements

本年の研究計画のほとんどはすでに設置済の調査プロットで現地調査およびサンプル採取を行い、そのデータやサンプルを用いて分析などを実施するものであった。しかしながら、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年度に続いて2021年度にも現地調査が実施できなかった。そのため、2021年に予定していた各プロットでの南根腐病の被害拡大調査および菌株の収集、各プロットへの温湿度ロガーの設置および被害拡大地および収束地の代表的プロットへの土壌水分計の設置を実施することができなかった。
2020年度から現地調査に行くことはできなかったため2年間分のサンプル採取ができていない状態ではあったが、以前の調査時に採取したサンプルを用いて2021年度にはできるかぎりの分析や実験を進めた。
南根腐病菌の病理学的特性を明らかにするため、これまで収集した菌株からのDNA抽出を進めた。また宿主側の感受性を調査するため、いくつかの小笠原産固有樹種および小笠原産の広域分布樹種を用いた南根腐菌接種試験を実施し、これらが南根腐病菌に対して感受性であることを確認した。以前採取した表層土壌を用いて、土壌の化学的特性(pH、交換性塩基、全炭素含有率、全窒素含有率、C/N)および物理的特性(透水係数、水分特性曲線、孔隙率)を調査し比較した。調査したプロットの土壌については森林土壌としては高いpHを示した。また土壌物理性に関しては透水性は高いと考えられた。土壌物理性・化学性ともに、今回測定した項目については、被害拡大地と被害収束地間においては有意な差がみられなかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

新型コロナウイルス感染拡大の影響で2021年度に現地調査ができず測定機器の設置に遅れが生じ、1年分の現地でのデータが取れなかった。手元にある材料(菌株および土壌サンプル)を用いてできる限り分析や準備を進めたが本研究の本質部分ではないため遅れていると判断した。

Strategy for Future Research Activity

新型コロナウイルスによる感染蔓延を理由とした繰り越し申請を行ない、2021年度分の調査を2022年度に圧縮して行う予定である。通常11月に定期的な調査を行ってきたが、11月の本調査のまえに現地調査を実施し、11月に調査とサンプル採取、機器の設置を予定通り行うことができるよう準備する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 小笠原の南根腐病発生地における土壌特性2022

    • Author(s)
      太田祐子・宮﨑杏紀・樋口水紀・大川夏生・小坂泉・矢崎健一・古澤仁美・秋庭満輝・佐橋憲生
    • Organizer
      第133回日本森林学会大会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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