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2023 Fiscal Year Annual Research Report

イチョウの材形成及び木材組織構造の網羅的解析から迫る木本植物の進化と環境適応性

Research Project

Project/Area Number 21H02260
Research InstitutionAkita Prefectural University

Principal Investigator

高田 克彦  秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 教授 (50264099)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 安江 恒  信州大学, 学術研究院農学系, 准教授 (00324236)
雉子谷 佳男  宮崎大学, 農学部, 教授 (10295199)
工藤 佳世  秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 助教 (10757983)
船田 良  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20192734)
半 智史  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (40627709)
内海 泰弘  九州大学, 農学研究院, 准教授 (50346839)
吉永 新  京都大学, 農学研究科, 准教授 (60273489)
佐野 雄三  北海道大学, 農学研究院, 教授 (90226043)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywordsイチョウ / 木材組織構造 / 形成層 / 水分通道
Outline of Annual Research Achievements

形成層活動および二次木部形成および葉のフェノロジーの関連性を調査した結果、春先に師部形成が木部形成よりも優先すること、芽の成長開始時期に形成層活動が再開してから当年木部形成が始まるまで、また形成層細胞の分裂が活発になるまでに、他の樹種に比べ長時間を要することが明らかになった。二次木部細胞の形態を詳細に調べた結果、二次木部には分野壁孔以外の有縁壁孔を全く持たない細胞が存在しており。これらの細胞を新たにGinkgo-fiberと名付けた。また、大径仮道管以外のイチョウの二次木部細胞には、中空の小型突起状構造が存在しており、この微細な突起は放射組織および軸方向柔組織の異形細胞の周辺に頻出していることを明らかにした。二次木部における通水様式を調査した結果、すべての年輪において、染料が分布せず、内腔が水で満たされていない細胞が認められた。これらの通水に関与していない細胞は年輪内に散在し、通水細胞(仮道管)より小径であった。また、染色されていない細胞には、有縁壁孔が認められなかったことから、通水に寄与しない細胞は、Ginkgo-fiberであることが示唆された。また、通水細胞とGinkgo-fiberにおけるキシランの分布が異なること、スギやイヌマキと比較してグルコマンナンの分布が異なることが示唆された。二次木部における分野壁孔の形態学的特徴と軸方向要素の細胞死の出現パターンを調査した結果、イチョウ二次木部には細胞径の違いや有縁壁孔の有無だけではなく、分野壁孔の分布やサイズ、細胞死のタイミングが異なる細胞が含まれていることが明らかとなった。さらに、13CO2パルスラベリング法を用いた実験の結果、イチョウでは針葉樹と較べて師部の転流速度が遅いこと,展葉期に光合成産物の貯蔵も並行して行われること,季節にかかわらず光合成産物は翌年の樹幹木部にはほとんど配分されないことが示唆された。

Research Progress Status

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (1 results)

All 2024

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] イチョウにおける幹,葉,根への光合成産物配分の季節変動2024

    • Author(s)
      安江 恒,工藤佳世,高田克彦
    • Organizer
      第74回日本木材学会大会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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