2022 Fiscal Year Annual Research Report
新規抗精神病薬の開発に役立てることを目指したアミン受容体の構造解析
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21H02414
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
島村 達郎 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (90391979)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 受容体 |
Outline of Annual Research Achievements |
統合失調症の薬は、ドパミンD2受容体とセロトニン2A受容体を不活性化する逆作動薬だが、過剰な不活性化による副作用がある。最近、ドパミンD2受容体などのGタンパク質共役型受容体は、逆作動薬の効力(不活性化の程度)の強弱に応じて複数の不活性型構造を持つことが示唆された。本研究では、これらの不活性型構造を決定し、逆作動薬により効力が異なる仕組みの解明を目指した。本年度は、数種類の逆作動薬についてGタンパク質共役型受容体との複合体を作製し、構造解析のための安定化及び結晶化の検討を更に行なった。逆作動薬が結合した複合体である程度安定化できたコンストラクトを精製し、Gタンパク質共役型受容体のループ領域ではなく、3次元構造を認識して結合する抗体も取得できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね計画した通りに実験を進めることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
作製したコンストラクトや抗体を利用し、X線結晶構造解析に向けた結晶化条件や、クライオ電子顕微鏡による単粒子解析の条件を更に検討する。
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Research Products
(1 results)