2023 Fiscal Year Annual Research Report
記憶エングラムによる動的情報表現の意義、一般性およびメカニズム
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21H02585
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Research Institution | Okinawa Institute of Science and Technology Graduate University |
Principal Investigator |
田中 和正 沖縄科学技術大学院大学, 記憶研究ユニット, 准教授 (10772650)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 海馬 / 記憶エングラム / 最初期遺伝子 / 文脈記憶 / 場所細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究計画では、記憶エングラムによる情報表現が動的である意義、発火パターンの動的変化を生み出す構造的メカニズム、動的な振る舞いに潜む一貫性を明らかにすることを通して、神経ネットワークによる情報保存の基本ルールを解明することを目的としていた。 研究は順調に進捗し、いくつかの主要な発見に至った。まず、神経活動の動的な振る舞いに潜む一貫性として、神経活動多様体に一定のパターンがみられることを見出した。このパターンはこれまでに研究されていた場所細胞の活動とは別に存在しており、神経活動を通して情報を表現する「文法」が一意的ではない可能性を示している。本成果は論文執筆中であり、2024年夏の投稿を予定している。 また、発火パターンの動的変化を生み出す構造的メカニズムに関しても、電子顕微鏡を用いた解析が進んでおり、その構造的な特徴の同定に成功している。本成果も、年度内の論文投稿を予定している。 記憶エングラムの情報表現が動的である意義については、現在データ解析を進め、早い段階での論文化を目指している。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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