2022 Fiscal Year Annual Research Report
大脳基底核異常による不随意運動モデルの作成と遺伝子治療開発
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21H02652
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
竹林 浩秀 新潟大学, 医歯学系, 教授 (60353439)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 裕美 藤田医科大学, 精神・神経病態解明センター, 准教授 (00363755)
黒瀬 雅之 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (40397162)
吉岡 望 新潟大学, 医歯学系, 助教 (20708375)
佐々木 純子 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授(キャリアアップ) (30333371)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ジストニン |
Outline of Annual Research Achievements |
ジストニアや舞踏病は不随意運動を伴う神経疾患であり、その病態はいまだ不明な点が多い。我々の解析を含む複数のジストニアモデルマウスの解析から、マウス・ジストニアでは小脳や感覚入力の異常によって起こるモデルが多いことがわかってきた。一方、ヒトのジストニアや舞踏病は大脳基底核の異常により起こることが知られている。以上をふまえ、本計画では、大脳基底核など中枢神経系の異常に起因する新たな不随意運動モデルマウスを作成し、中枢神経系の異常から不随意運動発生に至る機構について多階層的な病態解析を行う。これまで解析してきたdystonia musculorumマウスに対して、我々が見出した治療標的である感覚神経回路に対する遺伝子治療を目指した研究を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Inpp4a遺伝子変異マウスの小脳表現型に関する論文を発表した。 Dystion遺伝子変異マウスの表現型における末梢神経系の役割についての論文を投稿中である。
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Strategy for Future Research Activity |
不随意運動の発生における中枢神経系の寄与について、我々が確立した遺伝子改変マウスの表現型解析を通じて明らかにしていく。さらに、Vps13a遺伝子変異マウスについての解析を行い、論文化を進める。
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