2023 Fiscal Year Annual Research Report
新規MAPKシグナル誘導遺伝子による細胞機能制御機構と癌におけるその破綻
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21H02692
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
武川 睦寛 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | MAPK / ERK / p38 / JNK / トランスクリプトーム |
Outline of Annual Research Achievements |
Mitogen-activated protein kinase (MAPK)経路(ERK経路、p38経路、およびJNK経路)は細胞増殖・分化、細胞死、炎症・免疫応答など、重要な生命現象の制御を司る生体内シグナル伝達システムであり、その制御破綻が癌、慢性炎症性疾患、2型糖尿病、神経変性疾患などの病因・病態にも深く関与することが知られている。本研究では、MAPキナーゼ情報伝達経路による生命機能制御機構の全容を解明するとともに、その破綻がもたらす疾患発症機構や病態形成メカニズムを分子レベル、個体レベルで解明することを目標に研究を推進した。 今年度は、各MAPK経路の下流で発現変動する特定の遺伝子群の中から、複数の機能未知遺伝子を選抜して解析を進め、これらの遺伝子の発現制御機構の詳細を解明するとともに、その生理機能に関しても多くの新たな知見を得ることに成功した。特にERK経路の下流で発現誘導される新規分子が、有糸分裂の制御を介して細胞増殖を抑制する作用を有しており、発癌阻止にも機能することを示す知見を得た。また、様々な環境ストレス刺激に応答してp38/JNKシグナル依存的に発現誘導される遺伝子に関しても次世代シークエンサーを用いた網羅的解析を実施し、多くの新規遺伝子を同定した。さらに一部の分子に関しては、プロテオミクス解析を実施して結合蛋白質の網羅的な同定を行い、これらの分子が細胞機能を制御する詳細な作用機作を解明した。また、ゲノム編集技術を活用して、これらMAPK関連分子のコンディショナル・ノックアウトマウスやノックインマウスを作出し、当該分子が個体発生・組織修復や発癌過程に寄与することを見出した。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(22 results)