2021 Fiscal Year Annual Research Report
胆膵癌の概日リズムに関連した高悪性度形質とその制御
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21H02700
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
鬼島 宏 弘前大学, 医学研究科, 教授 (90204859)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉澤 忠司 弘前大学, 医学研究科, 助教 (70761071)
後藤 慎太郎 弘前大学, 医学研究科, 助教 (00826901)
山田 勝也 弘前大学, 医学研究科, 特任教授 (40241666)
袴田 健一 弘前大学, 医学研究科, 教授 (30271802)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 胆道癌 / 膵癌 / 高悪性度 / 癌微小環境 / 時計遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
胆道癌・膵癌が高悪性度の腫瘍形質を示す微小環境特性は、早期浸潤病巣より腫瘍細胞の上皮間葉転換および特異的な簇出 (budding) が生じ、線維化・脈管侵襲・神経浸潤を伴う顕著な浸潤性増殖と表現できる。これらの癌微小環境特性が構築されている機序を解明し、その結果に基づいて、胆膵癌の高悪性度形質を制御する分子機構を確立し、その特異的阻害剤の作製を通じて臨床応用への展開を探索する。 今年度は、以下の3点の解析により実績をえた:(1) 外科切除材料を用いた、癌細胞浸潤病巣における癌線維芽細胞・線維化の病理組織学的特徴、(2) 癌細胞・間質を含む三次元培養法を用いた、癌細胞のリンパ管侵襲の細胞病理学的特徴、および (3) 癌細胞と間葉系細胞との共培養法を用いた、癌細胞の上皮間葉転換に伴う遊走能・浸潤能の特性。これらの解析結果より、胆道癌・膵癌の高悪性度形質には、間質を伴う癌微小環境内での癌細胞の上皮間葉転換が重要であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記「研究実績の概要」に記載した通り、3点の解析により実績をえることができ、それに関連した研究発表も行えたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の実績として、間質を伴う癌微小環境内での癌細胞の上皮間葉転換が、胆道癌・膵癌の高悪性度形質に重要であることが示唆された。次年度以降も、癌微小環境特性の機序解明をさらに進め、高悪性度形質を制御する分子機構の解析へとつなげたい。
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Research Products
(5 results)