2023 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidating functional intratumoral heterogeneity by patient-derived cell culture system
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21H02721
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
山本 雄介 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, ユニット長 (60768117)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横井 暁 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (30737135)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 腫瘍内不均一性 / 患者由来がん細胞 / 単一細胞発現解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
腫瘍研究領域では、樹立された細胞株を実験モデルとして使用することで、数多くの重要な病態生理が明らかにされてきた。しかし腫瘍組織を構成する個々の細胞の機能や寄与度の多様性・複雑性が明らかになるにつれ、単一の細胞株を使った研究だけでは腫瘍全体の理解には至らないというコンセンサスが得られつつある。本研究課題では、患者細胞ライブラリおよび単一細胞遺伝子発現解析によって、腫瘍組織を構成する様々な細胞の機能的差異や集団内における役割、細胞間コミュニケーションシステムを明らかにする。2023年度は、正常肺組織の1細胞RNA-seqデータを公共データベースから取得し、100症例以上のデータセットを統合した大規模な1細胞RNA-seqデータセットを構築した。構築されたデータセットには、性別、年齢、喫煙歴などの肺組織に関連する臨床情報が付随しており、それらの情報を用いて、喫煙や加齢が肺組織に含まれている40種類ほどの細胞にどのように影響を与えるかを遺伝子発現の観点から解析した。その成果をまとめて、Cancer Research Communications誌に責任著者として発表した。また、造骨性転移を起こす前立腺がん細胞が骨組織の骨芽細胞に与える影響について、がん細胞と骨芽細胞が分泌する細胞外小胞エクソソームの観点から細胞間相互作用の解析を行った。造骨性転移を起こす前立腺がん細胞に由来するエクソソームを受け取った骨芽細胞から分泌するタンパク質ががん細胞の増殖を抑えることを見出した。前立腺がんが造骨性転移を起こすことが多いが、その予後は溶骨性転移よりも良いことが臨床的に明らかになっており、その原因の一端を明らかにしたと考えている。それらの結果を、がん専門誌であるMolecular Oncology誌に責任著者として発表した。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] 高異型度漿液性卵巣癌特異的エクソソーム膜タンパク質同定を目指した包括的プロテオーム解析2023
Author(s)
横井 暁, 鵜飼 真由, 安井 隆雄, 北川 雅美, 吉田 康将, 稲見 恵理, 石川 光也, 加藤 友康, 松崎 潤太郎, 山本 雄介, 梶山 広明
Organizer
日本癌学会
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[Presentation] 子宮平滑筋肉腫におけるUCP2を標的とした新規治療戦略2023
Author(s)
長尾 有佳里, 横井 暁, 吉田 康将, 杉山 麻衣, 渡邉 絵里, 北川 雅美, 吉原 雅人, 玉内 学志, 加藤 友康, 石川 光也, 山本 雄介, 梶山 広明
Organizer
日本癌学会
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