2021 Fiscal Year Annual Research Report
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21H02737
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小柳 義夫 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 教授 (80215417)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 佳 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (10593684)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ヒト化マウス / HIV / 1細胞RNAシークエンス / バイオインフォマティクス / インテグレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒト化マウス内のHIV-1感染細胞に発現するマーカーを見出すために、1細胞RNAシークエンスデータを再度解析した。亜集団(クラスター)1、2、3、4、8の発現遺伝子として、クラスター1 にはTh1細胞(高IFNG、高GZMA、低CCR7と低SELL)、クラスター2には活性化CD4+ T細胞(高HLA-DR、高PDCD1)、クラスター3にはナイーブCD4+ T細胞(高CCR7、高SELL、低CTLA4、低HLA-DR、低IFNG)、クラスター4にはTfh細胞(高CXCL13、高TNFSF8、高SH2D1A、高BTLA)、クラスター8にはTreg細胞(高CTLA、高TNFRSF1B、高TIGIT、高TNFRSF18)の特徴があった。クラスター4での効率的なHIV-1の複製にCXCL13が直接関与するかを明らかにするためにCXCL13の受容体CXCR5を発現するCD4+ T細胞株を調製し、感染後にCXCL13を添加したが感染増強は見られなかった。CXCL13には感染増強はないがHIV-1を効率よく産生する細胞のマーカーであることが示唆された。HIV-1発現とヒトゲノムへのプロウイルスの挿入部位との関連性の解析実験として、隣接配列を増幅するPCR法により全HIV-1プロウイルスを解析したところ、CD4+ T細胞におけるヒストン修飾のクロマチン免疫沈降データとの照合解析から、組込み部位はH3K27ac、H3K36me3、H3K4me1/3などの活性化ヒストン修飾の領域に集積していたが、発現抑制のヒストン修飾であるH3K27me3およびH3K9me3領域への組込み数は少なかった。これらの結果は、多くのウイルスの組込みが遺伝子発現領域に生じ、ウイルス発現と関連していることを示唆している。一方、転写の方向性に関しては、順方向と逆方向への組み込まれたプロウイルスの頻度ほとんど同じであった。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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[Journal Article] Antithetic effect of interferon-α on cell-free and cell-to-cell HIV-1 infection.2022
Author(s)
Kumata R, Iwanami S, Mar KB, Kakizoe Y, Misawa N, Nakaoka S, Koyanagi Y, Perelson A, Schoggins J, Iwami S, Sato K
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Journal Title
PLoS Computational Biology
Volume: 18
Pages: e1010053
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Journal Article] Comprehensive investigation on the interplay between feline APOBEC3Z3 proteins and feline immunodeficiency virus Vif proteins.2021
Author(s)
Kosugi Y, Uriu K, Suzuki N, Yamamoto K, Nagaoka S, Kimura I, Konno Y, Aso H, Willett BJ, Kobayashi T, Koyanagi Y, Ueda MT, Ito J, Sato K.
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Journal Title
Journal of Virology
Volume: 95
Pages: e00178-21
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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