2021 Fiscal Year Annual Research Report
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21H02742
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
西辻 裕紀 藤田医科大学, 医学部, 講師 (20573661)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | HBV / Core |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はHBV Coreタンパク質と結合する宿主因子の同定した。 組換えHBV Coreタンパク質をビオチン化し、プロテインアレイを行った。コントロールタンパク質と比較して、HBV coreタンパク質と特異的に結合する宿主タンパク質を検討した結果、MAML2,IGHG1,HSD17B4,SSBP3,COL8A1,IRF2BP2,SORBS1,AGFG2,XIAPの9種類のタンパク質が同定できた。次にこれらのタンパク質とHBV coreが細胞内で結合できるかどうかを免疫沈降法で確認した。HA融合HBV coreタンパク質とMyc融合宿主タンパク質をHepG2細胞に導入し免疫沈降した結果、HBV coreタンパク質とSSBP3の結合が確認できた。そこでHepG2-NTCP細胞のSSBP3をノックダウンし、野生型HBVを感染させた。その結果、HBVの感染が抑制された。 以上の結果から、SSBP3はHBVの感染に重要な宿主因子であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度ではHBV coreタンパク質と結合する宿主タンパク質の同定を目的としていた。 その結果、HBV coreタンパク質と結合するいくつもの宿主タンパク質が同定でき、さらにそのタンパク質がHBV感染に重要な役割をしていることを示唆する結果も得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度得られたHBV coreと結合する宿主因子がHBVの感染・複製のどの段階で機能しているかを検討するとともに、マウス肝臓細胞にこの因子を挿入し、HBV感染可能かの検討を行う予定である。
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