2023 Fiscal Year Annual Research Report
がん幹細胞結合ペプチドと高エネルギーα線核種を融合した核医学治療の開発
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21H02794
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
吉本 光喜 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, 主任研究員 (00345638)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 俊一 大阪医科薬科大学, 薬学部, 准教授 (30278593)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | CD44 / がん幹細胞 / ペプチド |
Outline of Annual Research Achievements |
がん幹細胞マーカーとして報告されているCD44に結合する放射性ペプチド製剤(治療用放射性医薬品)の開発を目的とし、以下の研究を行った。 まず、ヒト膵がん細胞株とヒトグリオーマ細胞株におけるCD44発現解析を行った。ヒト膵がん細胞株として、AsPC-1、BxPC-3、PANC-1そしてPSN-1、ヒトグリオーマ細胞株としてU-87 MGのCD44発現をフローサイトメーターを用いて測定した。すべての細胞でCD44の発現を確認することができたが、特にPANC-1とU-87 MGに高発現が確認された。一方、低発現細胞株としてBxPC-3を確認できた。昨年度、合成した111In-DOTA-RP-1及び111In-DOTA-P7について、CD44への選択性についてインビトロでの検討を行った。ヒアルロン酸ナトリウムを使った競合阻害実験を行った結果、111In-DOTA-P7への阻害効果は確認されなかったが、111In-DOTA-RP-1への結合阻害が確認された。CD44発現解析の結果をもとに、BxPC-3とU-87 MG皮下移植モデルを作成し、腫瘍集積性について検討を行った。111In-DOTA-RP-1及び111In-DOTA-P7の腫瘍集積は、BxPC-3とU-87 MGの間で大きな違いは認められなかった。また、昨年度見られた腫瘍への高集積は確認されなかった。111In-DOTA-RP-1及び111In-DOTA-P7は腎臓へ高集積を示すものの、肝臓への集積は限定的であるため、投与後速やかに腎臓から尿中へ体外排泄されると推測された。これらのペプチドへの225Ac標識についても検討を行ったが、標識効率は悪かった。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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